Vol.48 転職 第二新卒のお悩み
最近需要がうなぎ登りの第二新卒。しかし第二新卒ゆえの悩みもつきないもの。何が受け入れられ、何が忌避されるか、人事担当者の声を直撃してみた。
第二新卒者の多くは「短期間で会社を辞めたことを責められる」と戦々恐々だ。
しかし第二新卒を積極募集している企業では、最初の会社選びを誤った事を強く責めることはしないもの。むしろ素直さや謙虚さを失っている事の方がカチンとくるらしい。
「社会人経験一年そこそこで、自分がどんなに他の人間と違っているか、特別な人間かなんて、強気でアピールされても引くだけ」
と話すのは、あるソフトウエアハウスで人事を担当している阿部さん(仮名)だ。
第二新卒の転職者は短期での退職に、なんとか理由をつけようとし、あれこれ言葉を並べる事が多いと言う。
「学生時代に選んだ会社が自分に合っていなくても、それはよくある事。理解できます。でも『企業の器が小さい』とか『仕事のレベルが低い』なんてあれこれ理由をつけられると興ざめ」
自分を大きく見せるよりも、今度は失敗したくない、ちゃんとキャリアを作りたいという意欲を正直に伝えた方が好感を持たれるようだ。
第二新卒を積極採用する企業には、不景気時代新卒採用を控えていたところもある。そのため、同年代の社員が極端に少ないか、まったくいない職場に採用される場合もある。
「年齢の離れた社員とも、節度をもって打ち解け、信頼関係を築けそうな人がいいでしょう」
ジェネレーションギャップにいちいち驚きこだわる人材は問題ありだ。
それに世代格差と、久々の新人ということで、第二新卒者は最初は頭を抑えられて窮屈な思いをするかもしれない。
「でも素直なイエスマンでもいけません。ゆくゆくは戦力として、離れた年代の社員を時には使うこともあるかもしれないのですから」
年齢にこだわらず人間関係を築き、吸収力があり、なおかつ卑屈になりすぎない人物ということだろう。
同世代がいない事により、孤独感を感じる人は敬遠されそうだ。
第二新卒は就職の回り道でもある。採用する方も“基本的なビジネスマナーが身に付いている新卒者”というスタンスが多い。
そしてその場合、採用条件も新卒に準じることになる。
「一足先に、まっすぐ会社に入った人が、一歩先を歩いていることになります。それを見ていて心を乱さない精神力も必要ですね」
実際、同級生と給料で差が出たたり、命令口調で指示を出されたりすることで、我慢ができなくなる第二新卒もいるのだ。
「今日、今年の状況を見れば、第二新卒はスタートで出遅れた感があるでしょう。でも長いスパンでキャリアを考えている人なら、いずれ克服できる問題です」
大きな視野を持つ事が重要である。
一、第二新卒はビジネスマナーが身に付いた新卒者
一、短期の会社経験は、企業もそれほど気にしていない
一、クセのある個性を出しすぎないこと、希望は素直にアピール
一、同世代の同僚に恵まれない可能性アリ、同世代より給料が低い覚悟も
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来
作者: 城 繁幸
出版社/メーカー:光文社
¥ 735(税込み)
第二新卒を含む若い世代の退職について記した一冊。内容には賛否両論ありますが、それだけ多くの人の手に取られているようです。







